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郷土のシダ
「郷土のシダ」は、杉本順一先生の提案に基づき、当時の日本シダの会会長の行方沼東会長が選任した選定委員40名により1966年に選定されました。(日本シダの会会報No.77~80) 次いで、日本シダの会創設50周年にあたる2002年に50周年記念グッズを作成することになりました。その一つとして永年会員顕彰の記念品として郷土のシダ名が入った湯呑み茶碗を作成することになり、その過程で「郷土のシダ」の見直しが行われました。殆どは1966年に選定されたシダが「郷土のシダ」として再選定されましたが、一部のシダは、より適当と思われるものに変更されました。奈良県のナライシダがオオミネイワヘゴに変更されたのはその一例です。 杉本先生は「郷土のシダ」として、「郷土に関係の深いシダであること、例えば、各郷土の地名が学名か和名につくもの、その郷土で最初に発見されたもの、郷土に固有のもの、郷土に比較的多く産するもの、分布上の中心とか北限とかの意義のあるもの・・・」等々、10余りの条件を挙げておられます。
北海道 | 北海道 | エゾデンダ | ||||
東北 | 青森県 | タニヘゴモドキ | 岩手県 | イワカゲワラビ | 宮城県 | イッポンワラビ |
秋田県 | クジャクシダ | 山形県 | クサソテツ | 福島県 | イワシロイノデ | |
関東 | 茨城県 | シシガシラ | 栃木県 | ニッコウシダ | 群馬県 | ミョウギシダ |
埼玉県 | チチブホラゴケ | 千葉県 | キヨスミシダ | 東京都 | タニヘゴ | |
神奈川県 | ハコネシダ | 山梨県 | タカネサトメシダ | |||
信越・北陸 | 新潟県 | リョウメンシダ | 富山県 | コタニワタリ | 石川県 | ジュウモンジシダ |
福井県 | オニヒカゲワラビ | 長野県 | タカネシダ | |||
東海 | 岐阜県 | ギフベニシダ | 静岡県 | ハイコモチシダ | 愛知県 | フジシダ |
近畿 | 三重県 | ホソバイヌワラビ | 滋賀県 | イブキシダ | 京都府 | カミガモシダ |
大阪府 | サイゴクベニシダ | 兵庫県 | ハリマイノデ | 奈良県 | サイゴクイノデ | |
和歌山県 | ナチシダ | |||||
中国 | 鳥取県 | シマイヌワラビ | 島根県 | ヘイケイヌワラビ | 岡山県 | ビッチュウヒカゲワラビ |
広島県 | ミヤジマシダ | 山口県 | ヤマグチカナワラビ | |||
四国 | 徳島県 | ケンザンデンダ | 香川県 | ヒメウラジロ | 愛媛県 | イヨクジャク |
高知県 | ホオノカワシダ | |||||
九州 | 福岡県 | ハカタシダ | 佐賀県 | カネコシダ | 長崎県 | ナガサキシダ |
熊本県 | アマクサシダ | 大分県 | オトメクジャク | 宮崎県 | オオタニワタリ | |
鹿児島県 | サツマシダ | 屋久島 | ヤクシマウラボシ | |||
沖縄・島嶼 | 沖縄県 | オキナワウラボシ | 八重山 | ヤブレガサウラボシ | 小笠原 | ヒメタニワタリ |
- 2021年11月4日
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