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【 日本産シダ植物標準図鑑 】

  海老原 淳 著  日本シダの会 企画・協力  発行元:学研プラス 第1巻・第2巻とも発刊済み
  第1巻 
   ISBN: 978-4-05-405356-4  
   A4版 476ページ
       (うちカラー259ページ)  
   定価 20,000円 (税抜き)  
  第2巻 
   ISBN: 978-4-05-405357-1   
   A4判 508ページ
       (うちカラー295ページ)   
   定価 20,000円 (税抜き)  
「日本産シダ植物標準図鑑」

 内容見本  第1巻 正誤表   第2巻 正誤表   (正誤表はいずれも外部リンクです 別画面で開きます)


【 関東支部 筑波実験植物園 見学会 2016年6月12日 スナップ 】
2015/7月開催のミニシダ展はこちらへ

【日本シダの会 沿革】

日本シダの会は東の行方沼東、伊藤洋、倉田悟、島田梧朗、西の田川基二、児玉務、瀬戸剛の各氏が呼びかけ人となって、昭和27年(1952)当初の会員57名で発足。 この会は男でも女でも、若い人も老人も、また専門家も素人も、一切区別しないシダ愛好家の会であります。 発足後、半世紀以上にわたって、ひたすらシダ愛好の精神をモットーとして活動してきました。

発祥の地
(成田山新勝寺境内の記念碑 1978年建立 揮毫は故伊藤洋先生)

【会の活動】          案内パンフレット(B5版)印刷ページへ

・会報の発行 年3〜4回
・全国大会の企画・開催 毎年8月頃
・全国支部との連絡
・シダ研究者への協力
・日本植物園協会への協力(主に絶滅危惧植物の保全)
・他団体との連絡窓口
 【たとえば、こんな人達の集まりです】
・シダの栽培が楽しみの人
・シダの生態観察・分類同定が楽しみの人
・シダにかかわらず植物全般の分類生態学に興味ある人
・シダのデザインに興味ある人
・草木を見ながら散策したい人

関東支部の主な活動

(1)毎月の 室内会 ( 年11回、8月を除く毎月1回 日曜日 12時〜16時半頃まで) 
  ・同定希望の方は持参ください。11時から同定会を行っています
  ・室内会では会員有志・大学・博物館研究者による講演
  ・生品くじ引き ( 会員が育てたシダです (動画 )
  ・専門書籍・図鑑の交換や新刊の割引頒布
(2)野外観察会   (主に首都圏近郊 年6回 )
(3)植物園見学会 (主に小石川植物園)

      関東支部の年会費は徴収しません。
      本会会員であれば地方会員でも関東支部行事に参加できます。
      参加費はいずれも毎回1000円 (生徒、学生は無料)
       ただし、野外観察会でバス移動の場合、バス代を加算します。


【入会案内】
入会希望の方は下記までご連絡ください。
    メール窓口
    メールへの返信は遅れることがありますが、一週間経っても返事のない場合は再度送信お願いします。
    また、セキュリティ保持のため、メール受信を一時停止することがありますので、予めご了承ください。

初年度は会費2年分(6000円)です。  郵便振替番号 00120-3-158919


【郵便物送付先】

   会報原稿等の郵便物送付先は 「佐橋紀男」 宛 にお願いします。( 住所は会報参照 )


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郷土のシダ Prefectural Ferns in Japan 県別シダ一覧表 はこちらへ

 2013年12月から、各都道府県を代表するシダを「郷土のシダ」としてご紹介しています。
「郷土のシダ」は、杉本順一先生の提案に基づき、当時の日本シダの会会長の行方沼東会長が選任した選定委員40名により1966年に選定されました。(日本シダの会会報No.77〜80)  次いで、日本シダの会創設50周年にあたる2002年に50周年記念グッズを作成することになりました。その一つとして永年会員顕彰の記念品として郷土のシダ名が入った湯呑み茶碗を作成することになり、その過程で「郷土のシダ」の見直しが行われました。殆どは1966年に選定されたシダが「郷土のシダ」として再選定されましたが、一部のシダは、より適当と思われるものに変更されました。奈良県のナライシダがオオミネイワヘゴに変更されたのはその一例です。 杉本先生は「郷土のシダ」として、「郷土に関係の深いシダであること、例えば、各郷土の地名が学名か和名につくもの、その郷土で最初に発見されたもの、郷土に固有のもの、郷土に比較的多く産するもの、分布上の中心とか北限とかの意義のあるもの・・・」等々、10余りの条件を挙げておられます。
「日本シダの会」のホームページで各都道府県のシダをご紹介することで、会員の皆さまおよび会員外の皆さまにも「郷土のシダ」に対してより一層の理解と愛情が深まることを期待しています。

郷土のシダシリーズ  Prefectural Ferns in Japan

7.福島県 Fukushima: イワシロイノデ  Polystichum ovatopaleaceum var. coraiense
 

( 地図出典:国土交通省国土地理院  クリックすると大きくなります )

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福島県

イワシロイノデ
写真提供:渡部秀哉氏 撮影日時:2014年8月15日 場所:福島県 (クリックすると大きくなります)

 福島県の旧国名「岩代」を冠したイワシロイノデが福島県を代表するシダとして選定委員に満票で選定されたのは極めて当然でしょう。
1908年にChrist により朝鮮半島南漢山産の標本を基準標本として記載されたもので、学名の coraiense にそれが表れています。
1915年に至り児玉親輔先生により、植物学雑誌第29巻346号で日本にも産することが報告され、産地として‘岩代弁天山、同信夫山、同吾妻山、仙台、信濃、富士山’を挙げています。六か所の産地のうち三か所が岩代ですから、イワシロイノデと新称されたのはむべなるかなと思われます。
福島県のスギ林ではオシダと一緒に旺盛に群生しているイワシロイノデをよく見かけます。 オシダ科イノデ属の中型からやや大型のシダで、ツヤナシイノデの変種とされており、ツヤナシイノデによく似ていますが、葉軸裏面の鱗片がツヤナシイノデほど幅広ではなく葉の表面に僅かに光沢がある点などで区別できます。葉軸上部の鱗片が下向きにつくものもあり、サカゲイノデと紛らわしい個体も見られます。
イワシロイノデとツヤナシイノデは分布域も異なり『日本のシダ植物図鑑』第3巻および第8巻によりますとイワシロイノデは北海道から岐阜県までおよび、少々離れて和歌山県本宮町に分布点が落とされ、和歌山を除く近畿およびそれ以西には知られてないようです。
他方ツヤナシイノデは同図鑑1巻および第8巻によりますと北海道には産せず、青森県以南、鹿児島までの全都府県に分布しており、イワシロイノデはツヤナシイノデよりも冷涼な気候を好むことがうかがえます。
稀に鱗片の幅がツヤナシイノデとイワシロイノデの中間的な、どちらとも判断しかねるものがあります。神奈川県産のそのような標本を調べましたところ、胞子はイレギュラーで両種の雑種と判断され、ツヤナシイワシロイノデと仮称して『神奈川県植物誌2001』で簡単に触れました(注)。 イワシロイノデはツヤナシイノデの変種にされていますが、交雑して不稔雑種をつくるのであれば、イワシロイノデは変種から独立種に格上げされてもよいかもしれませんね。

 (注)児玉先生は同書でツヤナシイノデについても記述され、そのなかで「標本中に変種(八)(イワシロイノデを指す)の鱗片と本変種(ツヤナシイノデのこと)の鱗片との両形を具うるものを見たり。蓋しこの両変種の中間者たるべし」と記されています。この「中間者」は果たして雑種ツヤナシイワシロイノデだったのでしょうか。甚だ興味があります。   文:岡 武利氏

イワシロイノデ ツヤナシイノデ サカゲイノデ
 イワシロイノデ鱗片 青森県にて
 
 ツヤナシイノデ鱗片 静岡県にて
 サカゲイノデ鱗片 青森県にて

 
写真提供 いずれも岡 武利氏
(クリックすると大きくなります)
 
    以上